関東ラクロス学生リーグ 対上智大学 ゲームレポート

2012/09/05

第1戦
対戦カード:獨協vs上智
日時:8/18
会場:大井第二球技場


(試合概要)
8/18、関東学生ラクロスリーグ戦初戦が行われた。相手は昨年度二部からの昇格を果たした上智大学WARRIORS。獨協大学男子ラクロス部史上初の、「学生日本一」を目標に掲げ、ただひたすらに前に進み続けた2012TEAM-BLITZの挑戦の結果が、この舞台で披露される。

1Q、いきなり得点が動く。ゴール裏でパスを受けた#53佐藤(AT・2年)が相手DFを掻い潜り、左のジャンプシュートをゴールに突き刺す。
このゴールで流れを掴んだ獨協は、#21榎本(MF・3年)、#22高木(AT・3年)のたて続けの得点でリードを広げる。また獨協のゴールを脅かす上智のショットは、#99水野谷(G・3年)が鋭い反応で死守し、1Qスコア3-0と終始獨協ペースで試合を進めることに成功する。

しかし迎えた2Q、初戦であり且つ集客試合独特の緊張感にのまれたのか、獨協は普段であれば犯さないようなファールを連発し、徐々に上智に主導権を握らせてしまう。
上智は高い個人技を持つ#3を中心にオフェンスを展開し、それに加え獨協のライドミスやマンダウンを抜け目なく突き、あっという間に3点あった点差を逆転してみせる。スコア3-4、誰もがこのまま試合の折り返しを迎えるであろうと考えていた時、ショートブレイクの形から、#53佐藤がこの試合2点目となるスタンディングシュートをねじ込み、スコア4-4のEVENに持ち込む。この得点を決めた際佐藤は、勢い余って前に倒れこむような形となり、まさにその姿は、「そう簡単に流れは渡さない」とでも言うような気迫を感じさせ、チームの士気を挙げるにも十分なものであった。

両者一歩も譲らぬまま迎えた3Q、#92齋藤(FO・2年)のFOからポゼッションを得た獨協は、#12松本(MF・4年)、#57村山(MF・4年)ら最上級生のプレイヤーが果敢にゴールを狙うが得点には至らず、中々逆転の糸口を見いだせない。
両者均衡状態の中、先にゴールを揺らしたのは上智であった。獨協DFの一瞬の隙を突いた、#9がクリースからのショットで勝ち越しに成功する。しかしその直後、上智ゴール前で発生した混戦GBを#57村山が掬い、得意のジャンプシュートで再度スコアを5-5のEVENに戻す。
このまま4Q突入かと思われた3Q終盤、角度の薄いスペースから放たれた上智#22のランシューがゴール右下に突き刺さる。またその後むかえたマンダウンのピンチも、獨協DFは耐えきることが出来ない。至近距離から放たれた#5のアンダーショットは、これまで再三の好セーブを魅せていた#99水野谷のクロスを掠め、ゴールを揺らしたところで、クォーター終了の笛が鳴る。

スコア5-7、2点ビハインドでむかえた運命の4Q、こんな所で負けてられないと言わんばかりの、#12松本、#57村山のミドルショットで幕をあけた。そんな同期の気勢に応えたのが、主将の#3田中(AT・4年)だ。ここまで沈黙していた2012TEAM-BLITZの大黒柱が、#76相原(DF・2年)のオーバーヘッドチェックにより奪ったクリアボールを受け、クリース前で冷静に決めた。スコア6-7、1点差に詰め寄る。この得点後は両者共に攻め急がず、相手の隙を狙う状況が続くのだが、先に、「隙」を突くことに成功したのは上智であった。獨協のクリアの乱れからボールを奪った上智は、完全なG1on1の状況を作り出し、確実に得点を重ねた。スコア6-8、このまま終わってしまうのか―そんな思いがチームを覆う中、#3田中が失点直後にすぐさまジャンプシュートを突き刺すことに成功する。「まだいける!諦めるな!」といったメッセージが込められたそのシュートに、観客席も俄かに盛り上がりを見せる。1点ビハインドで残り5分弱、獨協は怒涛の攻めを見せるが、相手Gの好守もありなかなかゴールを割ることが出来ない。
そしてポゼッションは無情にも上智へ、無理に攻め急がない上智を必死に追い回す獨協であったがここでゲームセットの笛が鳴り響く。

最終スコア7-8。2012TEAM-BLITZの初戦は我々が思い描いていたような結果で終えることが出来なかった。
しかし、時間は立ち止まる暇を与えてはくれない。これまでと同じように、我々はひたすら前に進まなければならない。2012TEAM-BLITZの挑戦は、始まったばかりだ。

2012 9/5 2年 酒井佑太